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テキストサイトを懐かしむ30代。雲井の日記です。

コーポ 乃巣樽路(ノスタルジー)の冬

  2016/11/04      by 雲井 あき

コーポ 乃巣樽路(ノスタルジー)の冬

『ピンポーン。』
壊れかけの呼び鈴が鳴った。3〜4回押さないと鳴らないので、ほとんどの人は諦めて家のドアをドンドンと叩くのに。

うーん、風邪ひいてるから出るのめんどうだなぁ。
ボサボサの髪の毛を手で適当に整えながら「はい……」と表に出ると、そこには最近隣に引っ越してきた女子大生の麻生さんがいた。

麻生「あの……ヒジキ作りすぎちゃって。」

麻生さんの手元を見るとタッパーに入ったヒジキがある。

「え、いいの?ありがとう助かる〜!最近スーパーの弁当ばかりでね。」

僕がそう答えると両手でヒジキを差し出す麻生さん。可愛い笑顔だ。

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ここは町の外れにあるコーポ「乃巣樽路」

下の階のおじさんは朝の6時頃にでっかいクシャミをして「ふぇっどちくしょー!」と言うのが癖だ。古いアパートなもんで僕の部屋まで声が聞こえる。振動まで響く。このせいで休みの日は早起きができてしまうから、まったくいい迷惑だ。

2階の端の部屋に住んでいる女性はスナックで働いている。30代という噂だけど、実際の年齢は不詳。夜中にコンコンコンっとヒールを階段に踊らせて鼻歌混じりで自分の部屋に入ってゆく。
1度だけ男性が部屋に入っていく姿を見たことがあったけど、恋人とかそんな関係ではなさそうだった。

ううん、そんな話はどうでもいっか。

気温が下がり冬が近づくと、このコーポ乃巣樽路のことを思い出す。
たまにラーメンの屋台や赤提灯なんかがコーポの下にふらっとやって来て、クシャミのおじさんが一杯やったりしてさ。

古い木造だったからすきま風が寒かったんだけど、なんかそのコーポの風景を思い出すと気持ちが温かくなるんだ。

目がしらが……熱くなっちまうや。

そんな色あせた思い出が欲しかった。
そんな住人たちとのノスタルジーな風景漂うコーポに住んでみたかったんだ。

四条烏丸西入ル 鉾町生まれのお嬢さん
くるりの『京都の大学生』が頭の中で流れ続けている。

 - 欲しいもの

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