KUMOLOG

ミニマリストとダイエットのこと

カラオケ屋さんで出会った「スゴイ医者」の話

 
 By 雲井 あき

医者

可笑しな医者 スゴイ医者に出会ったことを思い出しました。
それは大学生のころ、某カラオケ屋さんで1日だけ単発バイトをする機会がありました。

──その日は金曜日でバイトの時間は夜の22時から朝の5時まで。わたしは適当なレクリエーションを終えて、単純作業を淡々とこなしていました。

そこで、その日に私と同じように1日だけバイトをする同年代の男性がいたので、休憩の合間に話してみることにしました──。 



私「おつかれさまです。」

男性「オレは医者をやってるんだ」

彼はどうやら医者をしているらしかった。

私「すごい! 医者なんですね!」

まさかだった。わたしは医大生でもなく現役のお医者様とカラオケ屋さんのバイトで出会ったんだ。しかも唐突に医者だと告げられる。距離感の詰め方が半端ない。医者すごい。

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それからどんな会話をしたかは覚えていないけれど、彼は22歳(当時)とのことだった。

ただ、医者って調べてみると医学部を現役で卒業しても24歳。
……たぶん彼はとても優秀で、まぁなんかしら22歳で医者になれたんだと思うんだ…うん。

それから特に目立ったこともなくバイトの時間は過ぎ、気づけば朝の5時を迎えようとしてた。
バイトの時間を終えて「お疲れさまでした〜!」と店を出ると、ちょうど医者の彼も同じく店を出るところ。

サヨナラの挨拶を……と思い、彼に声をかけると、彼は私に向かって挨拶を返しながらポケットから携帯を出し、「チィッ!! 病院から電話だ!」と漏らしました。

そのあと、まんざらでもない顔をしながら「まったくオレがいないと…アイツらホント使えないゼ…。」と言いながら電話を取り、わたしに向かって片手でバイバイをしながら足早にその場を離れていきました。

ハードスケジュールの医者という職務の中で、カラオケ屋さんでバイトをする彼。すこしずつ遠退いていく彼。

姿が見えなくなる瞬間に、彼は電話の向こうにいるであろう後輩に向かって叫びました。

「違うッ、それじゃダメだ!オレがすぐ行って処置するから待ってろッ!!」

彼は最後まで頼れる医者でした。

 - 日記・思い出

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